神奈川県にあるポーラ美術館では、2023年7月15日(土)から同年12月3日(日)にかけて、企画展『シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画 横山大観、杉山寧から現代の作家まで』を開催。

「日本画」という概念は、明治時代に来日したアーネスト・フェノロサが日本国内で見かけた絵を”Japanese Painting”と呼んだことで定着しました。明治期以降の日本画は伝統的な日本の絵と西洋の絵画が混ざり合い、新しい絵画様式として確立されます。本展は、そんな日本画の変遷を追っていく展覧会です。

日本画の変遷を時系列に沿って解説

本展覧会では、日本画の誕生から現代までの変遷をプロローグと4つの章に分けて解説します。西洋画との接触により誕生した日本画は、今までの日本の絵では見られなかった絵具を「塗る」行為を導入しました。その後、新しい岩絵具や和紙の開発、戦前・戦後の価値観の変化を経て現在に至ります。

そんな日本画の移り変わりを、本展では時系列に沿って紹介。横山大観や菱田春草といった日本画のパイオニア的存在から、山本太郎・谷保玲奈・久松知子など今活躍する日本画家の作品を約130点展示します。

壁一面に日本画の顔料を陳列!カラフルな「マテリアルズ 日本画材の博物館」もお見逃しなく

展覧会の開催に合わせ、ポーラ美術館1階のアトリウムギャラリーでは「マテリアルズ 日本画材の博物館」と題し日本画の材料を展示します。見どころは、カラフルな顔料をグラデーションになるよう壁一面に並べたコーナー。伝統的な顔料から合成顔料まで約500色を並べています。

ほかにも、希少性の高い墨・刷毛・硯なども見られますよ。本企画に協力した「PIGMENT TOKYO(ピグモン トーキョー)」オリジナルの和紙や膠も登場するので、ぜひ足を運んでみてください。

展覧会概要

会期2023年7月15日(土)~2023年12月3日(日)
会場ポーラ美術館
〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 小塚山1285
開館時間9:00~17:00
※最終入館は16:30
休館日会期中無休
入館料大人1,800円、65歳以上1,600円、大学・高校生1,300円、中学生以下無料
※15名以上の来館で団体料金適用
※障がい者手帳等の所有者本人とその付添人1名までは1,000円
公式サイトhttps://www.polamuseum.or.jp/sp/shinjapanesepainting/