北海道札幌市南区にある札幌芸術の森美術館では、2024年9月7日(土)から同年9月29日(日)にかけて、特別展『国立西洋美術館 内藤コレクション 西洋の写本─いとも優雅なる中世の小宇宙』を開催。

東京都台東区にある国立西洋美術館所蔵の内藤コレクションのなかから、聖書や聖歌集などを展示します。展示室内では約140点を公開し、中世ヨーロッパの写本の美しさと歴史を同時に堪能できる展覧会です。

なかには700年以上昔に制作されたものも!貴重な品が集まる展示内容

写本とは、手書きで作られた本のことです。版画や活版印刷の技術が登場するまで本は手書きで作られており、とても貴重なものでした。写本の制作は工程ごとに分担して行われ、紙に文字を書き写した後、画家が文頭の文字やページの余白を美しく装飾します。写本は当時の様子が分かる資料だけでなく、ひとつの芸術作品とも言える存在です。

本から切り離されたページは「リーフ」として後世に受け継がれ、本展覧会でもリーフを中心に約140点の作品を展示します。古いものだと、1270年代~1280年代にかけて制作されたものも。展示品は13~16世紀のものが多く、中世ヨーロッパにタイムスリップした気分で展示室を巡れるでしょう。

展示室には絵解きパネルを用意|作品への理解をさらに深めよう

本展覧会では、それぞれの作品に絵解きパネルを設置します。絵解きパネルでは作品の見どころや描かれている内容が解説されており、作品の見どころが一目でわかるようになっています。写本に関する豆知識も含まれているため、作品への理解を深めながら鑑賞することが可能です。展示室内を巡るときは、ぜひ絵解きパネルにも注目してみてください。

展覧会概要

会期:2024年9月7日(土)~2024年9月29日(日)

会場:〒005-0864 北海道札幌市南区芸術の森2丁目75番地

札幌芸術の森美術館

開館時間:9:45~17:00(最終入館16:30)

休館日:会期中無休

入館料:一般1,400円、高校・大学生800円、小・中学生400円、65歳以上1,200円

※前売りまたは20名以上での来館で団体料金を適用

※障がい者手帳を提示した方と、その付添人1名まで無料

※65歳以上の料金を適用する場合は年齢が分かるものの提示が必須

公式サイト:https://artpark.or.jp/tenrankai-event/manuscript/