京都市左京区にある京都市京セラ美術館では、2024年7月19日(金)から同年9月8日(日)にかけて、展覧会『没後50年 生誕120年 奥村厚一 光の風景画家 展』を開催。
奥村厚一は、1904年に京都市で生まれた日本画家です。1946年までは政府主催の美術展(通称:官展)に積極的に作品を応募し、数々の賞を受賞しました。1948年以降は官展から距離を置き、新しい日本画の制作に注力するようになります。本展は、そんな奥村厚一の生涯の制作活動を振り返る展覧会です。
初期から晩年までの作品が140点以上登場
本会には、奥村厚一の初期から晩年までの作品が140点以上登場します。1章と2章には、第15回帝展に入賞した『松蔭雨日』や第2回日展で特選を受賞した『浄晨』など、官展を中心とした美術展で賞を獲得した作品を主に展示しています。
3章以降は官展から距離を置いて独自のスタイルを確立する過程の作品が中心で、作風の変化が見られるのも見どころです。スケッチや奥村厚一とともに芸術活動を行ったメンバーからの寄せ書きなども展示し、作品以外からも奥村厚一の生涯を深く考察できる内容になっています。
史上初!奥村厚一の本格的な画集が登場
本展の公式X(旧Twitter)の投稿によると、本展の図録が奥村厚一の初めての本格的な画集とのこと。図録ならではの美しい画像と、作品の概要や解説文が分かりやすくまとまっている一冊です。
図録と入館券がセットになったお得なチケットを「イープラス」というサイトでネット販売しているので、美術館を訪れる方は予約してみるのも良いでしょう。会場まで行けない方に向けて書店販売や通販にも対応しているため、遠方に住んでいる方もぜひチェックしてみてください。
展覧会概要
会期:2024年7月19日(金)~2024年9月8日(日)
会場:〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階
開館時間:10:00~18:00
※最終入館17:30
休館日:毎週月曜日
※祝日の場合は開館
入館料:一般1,800円、高校・大学生1,300円、小中学生1,000円
※20名以上での来館で団体料金適用
※障害者手帳等を提示した方本人とその付添人1名まで無料