京都市左京区にある京都市京セラ美術館では、開館90周年を記念して、2024年2月3日(土)から同年9月1日(日)にかけて展覧会『村上隆 もののけ 京都』を開催。
村上隆は、1962年生まれの現代アーティストです。江戸時代に多くの絵師が活躍していた京都に関心を寄せ続けており、東京以外で大規模な個展を実施するのは今回が初めて。本展は村上隆の代表的なシリーズや新たに制作した作品など、約170点が展示される予定です。
江戸時代の絵師に挑んだ絵画作品
本展では、江戸時代の京都で活動していた絵師の作品を村上隆が独自に解釈し、再構築した作品を多数展示します。来館者を出迎える『洛中洛外図』は、岩佐又兵衛が制作した『洛中洛外図屏風(舟木本)』から着想を得ています。
曽我蕭白の『雲竜図』をもとに制作した『雲竜赤変図』は、全長18mの大作です。曽我蕭白の『雲竜図』は墨を使用しているのに対し、村上隆の作品は赤色で描かれており、華やかな印象を与えます。画面の中央には大きな竜の顔を配しており、じっとこちらを見つめる様子は迫力満点です。
ほかにも、金箔を背景にカラフルな花を描いた『金色の空の夏のお花畑』をはじめ、京都の伝統と現代的な要素を合わせた新感覚の絵画作品が登場します。
個性的な立体作品も展示
本展では絵画作品に加え、村上隆の立体作品も展示します。『阿像』と『吽像』は金棒を持ちこちらをキッと睨みつける表情をしており、金剛力士像のような出で立ちです。『竜頭Gold』は、頭蓋骨をイメージした金色のモニュメント。日本の伝統を意識しつつ、独自の解釈を加えた作品に注目です。
展覧会概要
会期 | 2024年2月3日(土)~2024年9月1日(日) |
会場 | 〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ |
開館時間 | 10:00~18:00(最終入館17:30まで) |
休館日 | 月曜日 ※祝日の場合は開館 |
入館料 | 一般2,200円、大学・専門学校生1,500円、高校生1,000円、中学生以下無料 ※20名以上での来館で団体割引を適用 ※障害者手帳等を提示した方は本人及び付添人1人まで無料 |
公式サイト | https://takashimurakami-kyoto.exhibit.jp/ |