
「指導力」ひらたく言えば、リーダーシップと表現できよう。
学生たちにリーダーシップを発揮したことは?と投げかけると、ゼミ活動・サークル活動でグループワークを取りまとめた話やイベントを成功させた話が次から次へとでてくる。こうした話がまずいというわけではないが、大半が一過性の話に終わっている。
意地悪な見方をすれば、そのときたまたま上手くいっただけではないのかと勘ぐりたくなる。カリスマ性まで求められているわけではないがリーダーシップは、あくまで周囲の仲間から信頼と同意を得、目的に向かって道筋をつけることである。
当然リーダーには、的確な状況判断力の上に立ち仲間の特性を見抜く洞察力と率先して行動に起こす決断力が求められている。自己弁護をしない、責任転嫁をしない、真っ向から矢面に立って問題解決できるといったメンバーたちの信頼感がバックボーンにあってこそ真のリーダーと呼べるものになる。
こうしてみると、リーダーシップを発揮することは、単にゼミ・サークルなどで共通課題に取り組むとき、メンバーの意見調整をする機能だけに終わらず、学生生活を通してどういう生き方をしているか、人間性・取り組み方にまで言及されるものであろう。決して一過性のものではないはずだ。
エントリーシートや面接で「指導力を発揮した体験は?」などと求められたとき、長いスパンの取り組みの中でリーダーシップをどう発揮したかをアピールすると、一味も二味も異なる自己PRとして光り輝くことになる。

黒住皓彦 著書
就職活動本【就活は自分を売り込む商談だ】
ダイヤモンド社
書店・大学生協にてご注文ください。
または大学図書館・市町村の図書館等でお借りください。